子どもの家出の原因は家庭にある?家出を繰り返す理由と対策

親なら誰しも心配する子どもの家出。子どもは家出する癖が付くと家出を繰り返すようになってしまいます。その原因はどこにあるのでしょうか。

古くから「親の心、子知らず」と言われていますが、逆もまた同じです。子どもの心をすべて把握することは不可能です。知らない間に子どもの心に負担がかかり家出してしまうかもしれません。

今回は子どもが家出に走る理由と対策をご紹介しますので、心当たりがある方は子どものケアに力を注いでください。

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子どもが家出を繰り返す原因

他のお家の居心地が良かった

子どもが友だちの家に遊びに行った際に、友だちのお母さんやお家の雰囲気がよく、「自分の家より居心地がいい」と感じると、できるだけ長く友だちの家にいたいと思うものです。

友だちの家に遊びに行くことが習慣になると、自分の両親に無断で友だちの家に行くようになり、親が子どもの居場所を把握できないケースがあります。

あまりにも厳しいしつけ

子どもの能力を大幅に上回ることを学習させようとしたり、家庭のルールがあまりにも厳しいことが、家出の原因になる場合があります。

最初は子どもも努力しようと一生懸命になりますが、我慢のバケツがいっぱいになると突然家出してしまうことがあるのです。

親に話せない秘密を隠そうとしている

「親に知られたら怒られる」と思うようなことをしてしまうと、子どもはまず必死に隠そうとします。
たとえば、「いじめっこに脅迫されて万引きした」などの親には言えないことを隠している場合があり、行き先を告げず突然思いもよらない場所に家出してしまうのです。

最初は子どもも努力しようと一生懸命になりますが、我慢のバケツがいっぱいになると突然家出してしまうことがあるのです。

両親の仲が悪い

両親同士の仲が悪く毎日ケンカしていたりすると、言い争いや暴力の恐怖から、子どもは家出しやすくなります。

子どもの感受性は想像以上に強いので、ちょっとした夫婦関係の悪化でもすぐに気がつきます。家庭の空気が悪くなることが、子どもの家出の原因になってしまうのです。

10代の家出は全体の2割程度

毎年、警視庁では家出に関する概要をまとめていて、家出の人数や理由をまとめた資料を配布しています。そこには興味深いデータがありました。

家出は毎年8万人ほどを推移していますが、そのうちの2万人弱が10歳から19歳の未成年者となっています。これはあくまでも届け出があった人数のため、実際には2万人以上の家出人口がいると想定されます。

家出の原因となるもので、最も多い原因は家庭環境。2番目に多い疾病関係や3番目に多い職業関係ということを考えると10代の家出の原因は家庭環境が大半を占めているといってよいでしょう。

複雑な家庭環境がきっかけとなるケースが多発

どんな家庭でも家出が起きてしまうケースがありますが、大半は家庭環境に問題があるケースで家出が発生して
います。

具体的には、「子供が幼い頃から離婚して親が家を留守にしがち」「父親のギャンブル好きで定職に就いておらず借金を抱えている」「母親または父親に愛人ができて家に帰ってこない」など。

つまり、子供を放置するような環境があると家出の確率が高くなってしまいます。

一方で子供に対する虐待をきっかけに、子供が精神的ストレスを抱えて家出してしまうケースも
少なくありません。

虐待の数は年々増加する傾向にあり、最新のデータとなる2011年では6万件に近い虐待に関する相談が寄せられていて、身体的虐待と心理的虐待の両方による被害が増加し、家出が増えてしまう状況が続いています。

家出によって危険な状況に陥るケースも

家出をすることによって犯罪のリスクも大きくなるので注意が必要です。

自分から犯罪に手を染めるつもりがなくても買春に巻き込まれたり、大麻や覚せい剤などに手を染めてしまうケースもあります。

まだ10代の女性の場合、労働基準法に違反したような職業(風俗業など)に勧誘されてしまうなどのリスクもあります。

子どもの家出をなくすための対策

家庭の雰囲気を暖かくする

「何となく家にいたい」と思えるような暖かい雰囲気を作ることは、子どもの家出をなくすために必要といえるでしょう。

たとえば、片付けを優先して子どもが好きなおもちゃやぬいぐるみが一切ないスッキリとしたインテリアにするよりは、好きなものに囲まれて生活できるほうが安心できるかもしれません。

また、いつ帰っても母親や父親がいないと、1人で過ごさなければいけない寂しさが募るため、家に帰りたくないという気持ちが大きくなります。できるだけ子どもと一緒にいてあげられるようにしましょう。

怒り過ぎない

いつも一方的に叱ってばかりではなく、時には何も言わずに子どもの意見を聞き入れてあげることも大切です。

お説教という形ではなく、子どもと会話をするというイメージでコミュニケーションを取ることで、お互いの距離が縮まります。親子の絆を深めることで、突然の家出を防ぐことができるでしょう。

子どもの変化に気づいてあげる

子どもがソワソワしていたり、いつもと違うと感じたら、何か隠したい出来事があるのかもしれません。いきなり理由を聞くのではなく、まずは本人が留守のときに子どもの部屋に入ってさり気なく持ち物などを確認してみましょう。

持ち物から「タバコを吸っていた」ことが発覚したなど、親として注意しなければならないことがあっても、すぐに怒ってはいけません。

やみくもに注意するのではなく、遠まわしに話を持ち出してどう反応するか様子を見ましょう。それをきっかけに少しずつ打ち明けてくれるかもしれません。

親同士の問題に子どもを巻き込まない

両親の不仲のせいで子どもが家出してしまうのはとても悲しいことです。
親同士のケンカは子どもに見せないよう注意しましょう。

夫婦間のトラブルを解決するときには、子どもがいない間に話し合いをしたり、メールやラインなどの連絡ツールを使用するなどの工夫が大切です。子どもの家出を防ぐためには、両親が仲のいい姿を見せることが重要です。

家庭環境を整えたり、子どもの日常に寄り添うことで子どもの家出を防ぎ、心も体も健やかな子どもの成長を応援できるようにしていきましょう。

もしも自分の子供が家出してしまったら

ちょっとした、いざこざや家庭環境の変化で子供の心理状態は大きく変化します。もしも子供が家出をしてしまったら、すぐに警察に届出を出しましょう

しかし、事件性がないと判断されると警察が捜査に人員を動員してまで捜索するというケースはほとんどありません。その場合は警察だけではなく、探偵事務所などに家出調査を依頼しましょう。

探偵事務所の場合は、もちろんコストが発生してしまいますが、捜査に関してはスペシャリストとも言える人材が揃っているため、関係各所をあたったり、情報を元に捜索を行ってくれます。とても親の力だけでは手に負えない場合は検討してみてはいかがでしょうか。

専門家監修

この記事の著者:探偵社PIO 浮気・素行調査専門 Y.K

浮気・素行調査のプロフェッショナル。調査歴10年。
年間200件以上もの調査を行う。

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探偵社PIO編集部監修

本記事は探偵社PIOの編集部が企画・編集・監修を行いました。

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