家族の素行調査をしたい!依頼方法と調査する際の注意点
「離れて暮らす親の状況が知りたい」「独り立ちした子供の近況が知りたい」「家族の交友関係が知りたい」など、家族であっても知らないことや、知りたいことはたくさんあると思います。
探偵に素行調査を依頼することで、これらの情報を知れるだけでなく、今まで知らなかった一面に気づくことが出来るかもしれません。
そこでこの記事では、家族の素行調査を依頼する方法と、調査する際の注意点などについて解説していきたいと思います。
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目次
家族調査とは何か?
一口に家族調査と言っても、さまざまな種類があり、調査内容によってその方法もさまざまです。ここでは、家族調査にはどんなものがあるのか、解説していきたいと思います。
素行調査
素行調査とは、名前の通り、「素行(日頃の行い、生活習慣)」を調査する方法で、親、子供、親戚など、調査対象者の普段の行動を調査します。調査によって、日頃の生活習慣や趣味、嗜好、対人関係、異性関係など、調査対象者のあらゆる状況がわかるようになるのです。
離れている子供の状況が知りたい、実家の両親の状況が知りたいなどの場合におすすめの調査方法です。
身辺調査
身辺調査は、調査対象者の素行だけでなく、その人の人生やこれまでの交友関係、職場、金銭状況など、身辺に関わる全てのことを調査します。例えば、子どもの恋人、結婚相手の状況も知りたい、家族が関わっている人物がどのような人か知りたい、家族の金銭状況が知りたいなどの場合には、身辺調査を依頼することになります。
見守り調査
見守り調査は、子どもや高齢の両親などの行動を見守るための調査方法で、帰宅が遅い子どもの行動や原因を調査したり、離れて暮らす高齢の両親の定期的な状況チェックなど、調査対象者を見守ることに特化している点が特徴です。調査は監視が目的ではなく、問題やトラブルの確認、原因究明、解決など、調査対象者の理解を深めることが目的です。
見守り調査によって、いじめ、ストーカー、DVなどの被害問題が発覚することもあります。
人探し調査
名前の通り調査目的は人探しです。連絡が取れず、行方不明になってしまった家族や友人を捜索したい場合や、警察に捜索願いを出しても見つからない場合などに依頼する調査方法です。他県など、遠い場所に移動していた場合でも調査を行なってくれる探偵もいるため、警察でもなかなか見つけられない場合などにおすすめの調査方法です。
実際の家族調査実例
ここでは、実際に家族調査を依頼した方々の実例を紹介したいと思います。どのような場合に調査を依頼しているのか確認して、依頼する際の参考にしてみてください。
実例1 娘の服装が変わり、高価なものを持ち歩くようになった
「相談内容」40代母親女性からの依頼
中学3年生まで清楚でしっかりした生活を送っていた娘が、高校1年生の夏から髪を染め、メイクやピアスをするようになり、高級なブランドバックを持ち歩くようになった。毎月のお小遣いは5000円で、高級品を買えるようなお金はなく、パパ活などを行なっていると心配した母親は探偵に相談を依頼した。
「調査結果」
調査の結果、娘は1週間のうち2日ほど学校を無断欠席して、不特定の成人男性と食事を行なっており、ホテルへ入っていった事実も確認された。一度の食事で数万円を受け取っている場合もあり、母親が想像した通り、パパ活であることが分かった。
調査結果を母親へ報告し、話し合いの結果、パパ活を行なっている男性と直接話をしたいということで、弁護士を交えて交渉することになった。その後、男性は警察の聴取を受け、娘はパパ活をやめて、現在はしっかりと高校へ通っているということだ。
実例2 結婚後一度も帰ってこない息子
「相談内容」68歳父親男性
結婚後、実家から遠く離れた県外で生活している息子夫婦は、結婚後、夏季、冬季含めて一度も実家に帰ってこないため、生活状況を心配した父親が調査を依頼してきた。結婚してから既に5年以上経過しており、その間、子供の報告や、生活状況など、全ての情報がわからなかったという。
「調査結果」
調査の結果、義理の兄が多額の借金を残し、連帯保証人として息子の嫁に借金を押し付けて逃げていたことが発覚した。その後、息子夫婦は借金の返済を決意し、共働きで借金返済に勤しんでいた。
息子夫婦に子供はできておらず、まともな生活を送るのも困難な状況にあったため、状況報告後、依頼人である父親が借金の残金を全て負担したという。
依頼方法と注意するべきこと
家族の素行調査を依頼する場合にはどんなものが必要なのか、調査依頼の方法と気をつけるべき点を解説したいと思います。
信頼できる探偵社を選定する
現在、日本には数多くの探偵社がありますが、中には法外な調査費用を請求したり、裁判で利用できないような調査結果を出す悪徳業者が存在しています。そうした業者に捕まらないためにも、信頼できる探偵社の選定は非常に重要です。
探偵に調査を依頼する際には、以下の点をチェックしてみましょう
- 相談窓口の有無(相談窓口がない探偵社は信頼性が低い)
- 契約前に調査費用、調査方法などを話し合えるか(契約まで教えてくれない場合は危険)
- ホームページなどに過大広告はないか(違法調査になる可能性があります)
- 実績の確認(実績を相談窓口や問い合わせから聞いてみる)
信頼できる探偵社であれば、上記の点で不明な部分があっても、親切丁寧に説明してくれます。
調査後の行動を考えておく
調査の結果、自分が想像していた報告とは違う状況になることも少なくありません。そうした場合に取り乱したり、パニックになってしまうと、せっかく得られた調査結果を無駄にしてしまうことにもなるかも知れません。そういった状況を防ぐためにも、調査後にどのような行動をするのか、ある程度決めておくことがおすすめです。万が一不安になってしまうことがあるなら探偵や弁護士に相談するようにしましょう。
調査結果をどのように取り扱うか?
調査結果の活用方法
素行調査
素行調査では調査対象者の生活実態が分かります。たとえば、大学に通っていると思っていたのに実際には勝手に退学して反社会的勢力と関わっていた、真面目に会社で働いていると思っていたら薬物に依存して引きこもり生活をしていたなど、知りたくなかった現実もあるでしょう。しかし、現実を知ってしまった以上、親として、あるいは家族として何もしない訳にはいきません。
反社会的勢力と関わっていた場合には、関係を断つことをすすめましょう。一人暮らしをしていて、ふたたび誘惑に負けそうな状況なら一度実家に帰ってきてもらうのもよいでしょう。しばらくゆっくりして将来を見つめ直し、やりたいことを決めてから再スタートした方が、人生に迷わなくてよいかもしれません。
薬物依存に陥っていたり、引きこもり生活をするようになっていると、家族の力だけでは社会への復帰は困難を極めます。対策としては自助グループに繋がったり、薬物治療の専門医院へ通ったりと、専門家の力を借りてください。
身辺調査
身辺調査には「知らないほうが幸せだった事実」を知ることになるという側面も、実はあります。
身辺調査は家族に関わりのある人の素行とこれまでの経歴を調べるものです。例えば、歴史ある家柄の娘が結婚するときに、相手の家柄や職業、これまでの経歴を調べていました。
結婚相手に問題が無くても家族に何かしらの事情がある調査結果だった場合、両親としては結婚を許すべきかどうか非常に悩むでしょう。一昔前なら、家柄を気にして結婚を許可しなかったかもしれません。しかし、現代はそのような時代ではなく、結婚は本人同士が決めること、という風潮も強くなってきています。
調査結果が分かってもなお、結婚相手を信用できるなら自信を持って背中を押せるでしょう。しかし、そうでないなら、将来的にもし結婚するにしてもそのタイミングは今ではないかもしれません。もちろん、本人同士はあなたの気持ちに反して結婚することもあるでしょう。
見守り調査
身辺調査では家族(子どもや両親)の交友関係が分かります。仲が良いと思っていた中学校の同級生が実は子どもからお金を巻き上げていた、高齢の両親に元に通うヘルパーが実は両親の財産を現金化して横領していたなど、調査しないと分からないことが明るみに出るかもしれません。
子どもが同級生からお金を巻き上げられていたなら、被害届を提出してすぐに事件化しましょう。同級生本人、その両親には罪を償ってもらう必要があります。もし、同級やその両親が言い逃れしようとしても、探偵による調査結果があれば完全な言い逃れはできないでしょう。そして、同時に民事で損害賠償請求をします。巻き上げられたお金の回収とともに慰謝料の請求もしましょう。
ヘルパーが両親の財産を現金化して横領していた事例についても、被害届を提出して事件化する必要があります。犯人には相応の刑罰を受けてもらいましょう。また、こちらも同様に損害賠償請求を行います。損害額はもちろんのこと、慰謝料もきちんと払ってもらいましょう。言い逃れしようとしたときには、調査報告書を提示すればよいのです。黙って損害賠償請求に応じるでしょう。
人探し調査
人探し調査では長年行方のわからなかった家族の居場所が分かることもあります。たとえば、幼い自分を捨てて行方不明になった母親の居場所が分かることもあるのです。しかし、離れている時間が長ければ長いほど、いくら血縁関係があっても親子の形を変えてしまいます。現在ではそれぞれ別に生活があり、一緒に暮らしたいと思ってもなかなか叶わないこともあるのです。
調査結果を使って住所を知ることで、訪ねていくことはできるでしょう。そして、場所を設定して数度会うことくらいはできるかもしれません。しかし、その後どうするかは、当事者次第です。もちろん一緒に暮らすことを検討してもよいかもしれません。それが難しければ、どちらかが一方の近くに引っ越して、いつでも会える環境を作るのもよいでしょう。いずれにしても、調査結果を活用して本人たちが最も幸せになれる方法を模索するのがよいでしょう。
まとめ
今回は、家族の素行調査について、依頼方法と注意する点、実例などについて解説させていただきました。記事をまとめると以下のようになります。
- 家族調査にはさまざまな種類があり、状況に応じて調査方法が変わる
- 子供やお年寄りの状況、実態などを知ることができる
- 調査依頼する際には優良な探偵社を選ぶことが最も大切
家族の中で不安を抱える人物がいるのなら、一人で悩まずに探偵の相談窓口や弁護士などに相談してみるようにしてください。今までの経験から、今後の流れや調査などを行う理由を教えてくれるでしょう。家族調査によって、家族の違う一面や抱えている悩みを知ることができるかも知れません。その現実がうれしいものであっても認めがたいものであっても「現実を知る」というのは非常に意味のあることです。厳しい現実を噛みしめるからこそ、人生がよりよい方向に向かっていくのでしょう。
この記事の著者:探偵社PIO 調査員 Y.K
調査歴10年。
年間200件以上もの調査を行う。
関連タグ: 素行調査
探偵社PIO編集部監修
本記事は探偵社PIOの編集部が企画・編集・監修を行いました。