GPSで浮気調査した体験談|証拠として使えない上に違法なのはなぜ?

こんにちは。ピアイオ探偵興信所です。

今や私たちの生活は、GPSなしには立ち行かないと言っても過言ではありません。
GPSとは、「Global Positioning System」の頭文字をとったもので、全地球測位システムと訳されます。

この、地球上のどこにいても受信地の位置情報がわかるシステムは、1995年にアメリカで「(民間への)完全運用宣言」が出され、まずは航空機から運用が開始されました。
そこから25年後の2020年現在では、カーナビはもちろん、ほぼすべてのスマホや携帯に搭載されています。

ということは、ほぼ毎日、GPSを生活のどこかに役立てているのです。

たとえば、昔は小学校の帰りに道草をくうと「どこほっつき歩いていたの!」と心配され怒られたものですが、今はランドセルにGPS搭載のキッズ携帯を入れておけばリアルタイムに居場所がわかります。

ということは、浮気をしている夫の居場所も・・・。
と、思ってしまいますが、これが危険な落とし穴なのです。

今回は、浮気調査に安易にGPSを使ってしまったために、予想外の展開になった事案のご紹介です。

もし今、GPSを使って浮気調査をしている方、または使用を検討している方は、このお話がどういう結末を迎えるのかをしっかり見届けていただきたいと思います。

(※本記事は事実をベースに、個人が特定されないようフェイクを交えてお届けします。)

浮気・素行調査をお考えの方はPIO探偵事務所へご相談ください

株式会社ピ・アイ・オは興信所探偵社として業歴52年に及ぶ経験と全国24都府県の弁護士協同組合特約店指定として永年の実績を持つ興信所探偵社です。多くの弁護士先生方・法人・個人様からのご依頼をお受けし、「まごころの調査」をモットーに様々な問題の解決に向け、当社の機動力・調査力を駆使し、納得の結果を実現してまいります。

契約以外の経費の水増しや追加料金は一切いただきません。
相談・お見積りは完全無料です。まずはお気軽に興信所探偵社PIOまでご相談下さい。

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幸せに見えた家族のはずが・・・

橋本ユリさん(仮名 以下ユリさん)は、初めての出産を経験し可愛い女の子を抱え、忙しい毎日を送っています。

家族が増え、外からは幸せいっぱいなご家庭に見えましたが、ユリさんは妊娠期から夫が何のサポートもしてくれず、まったく思いやりがないことに悩んでいました。

里帰り期間中は、実家の両親のサポートにより穏やかに過ごせていますが、自宅に戻ってからの生活を考えると、不安になるのです。

「私が頑張るしかないかな・・・」と、ユリさんはしんどいけれどなんとか我慢し、娘のためにこの家族を維持しなければと思っていました。

光るLINEメッセージ

里帰りが明けて1ヶ月ほど経ち、家族3人で車に乗り買い物に出かけた日のことです。
ユリさんは、後部座席でベビーシートの隣に座っていました。

夫は、運転しながらも赤信号や渋滞でちょっと停まるたびにスマホをいじっています。
スマホは運転中もしょっちゅう光っていて、通知が来ている様子です。

そうして目的地が近づいたころ、停車したタイミングでユリさんが夫に「ねぇねぇ、あそこの角を曲がったらさ、」と話しながら前のめりに運転席をのぞき込むと・・・。

なんと夫はLINEで女性とイイ感じにやり取りしていたのです。
短いやり取りやラブラブなスタンプが並び、一瞬見ただけで夫と女性の仲の深さが理解できました。

その後ユリさんは、そのまま知らないふりをしてスーパーで買い物を済ませ家に戻り、LINEを見たことがバレないよう、なるべく普段通りの態度を心がけました。

有利な条件で離婚したい!

出産前から夫との関係に悩んでいたユリさん。
里帰り明けで戻っても、夫は相変わらず非協力的で自分勝手なままです。
そんな夫にユリさんは、ギリギリの精神状態で踏ん張り耐えていました。

ところが、夫の浮気発覚により抑えていた感情が弾けます。
「よし、こうなったら離婚だ」と、一気に気持ちが動いたのです。

離婚を望む妻にとって、夫の浮気はチャンスです。

とはいえ、何から手を付ければよいのか、ユリさんにはさっぱりわかりません。彼女は何としても、親権を獲得し離婚したいと考えました。
さらに、今後の暮らし考えると慰謝料請求も視野に入れたいところです。

ふと冷静に考えると、「イイ感じでやり取りしているのはわかった。でもこれで離婚って出来るものなの?」と疑問がわいてきます。

ユリさんはインターネットで、親権を獲得し有利に離婚する方法を調べ始め、「不貞行為の確実な証拠が必要なんだ!」と知りました。
単なる「浮気しているっぽいやり取りを見た」だけでは足りず、証拠として手に入れなくてはならないのです。

しかも、夫には絶対に知られないように準備しなくてはなりません。
「ここからが大変だな・・・」とユリさんは思いました。

弁護士との面談で・・・

その後ユリさんはまず、夫の浮気について実家の両親に報告し離婚したい気持ちを伝えました。
法学部出身の父はこの話を聞くやいなや「わかった。俺の友人に弁護士がいるから相談するといい。」と友人の山川弁護士に連絡を入れたのです。

父の動きの早さに驚きながらも、ユリさんは山川氏と面談しました。
夫の浮気を知ったこと、親権と養育費の獲得、さらに慰謝料請求を望んでいることを話し、「不貞行為の証拠を手に入れるため、出来ることからやっていこうと思うのです。」と伝えます。

すると山川氏は、「不貞行為の証拠といってもなんでも良いわけではありません。ユリさんの望みを叶えるためには、旦那さんと相手の女性が一緒に写った写真が必要です。」と答えたのです。

さらに「ラブホテル以外の建物の場合は、入ったときと出たときの写真のセットが2セット以上いりますね。浮気相手の自宅の場合は、旦那さんだけが入っていく写真でも構いません。」と続けました。

ユリさんは、「写真かあ・・・お金がかかりそうだな」と少し気が遠くなりました。

山川氏は、「少し費用はかさみますが、その分慰謝料と養育費が取れるところまでしっかり持っていきましょう。腕のいい探偵事務所を紹介しましょうか?」と問いかけます。

しかし彼女はとっさに、「大丈夫です。自分で探してみます」と答えて断りました。

素人探偵に依頼 GPSを使用した浮気調査が始まる

山川弁護士との面談の後、ユリさんは自宅に戻りながら「そりゃ、慰謝料請求まで考えるなら写真は必要だろうな」と納得しました。

そうなると、探偵に頼むしかありません。
しかしなるべくお金をかけたくないユリさんは、ネットに載っている探偵社の料金表を片っ端から見て、少しでも安いところを探しました。

(この時点でのユリさんは、探偵社それぞれの料金の差が何を表しているかを知らず、安くても高くても、まったく同じ品質の調査をしてもらえると思っていたのです。)

数日かけて絞り込んだ3社に電話をかけ、「低料金かつ、写真が撮れなければ全額返金」してくれるというK社に決め3日後に相談予約を取りました。

~3日後~
ユリさんは、K社の住所までたどり着きましたが、事務所らしき様子が見当たりません。
「あれ、マップではこの辺りなんだけどな・・」とキョロキョロしていると、雑居ビルの小さな入口に、これまた小さく「K探偵社」と紙が貼ってあるのを見つけました。

「え??これが事務所?」と驚きながら(エレベーターもないので)階段で2階にあがると、なんと開いたままのドアに、同じ紙が貼ってあります。
中をのぞくと、入ってすぐの場所に、会議室にあるような長机1つとパイプ椅子が4つありますが、その奥は大きなカーテンで仕切られており、見えません。

ユリさんは、「なんだか想像と違って、狭いな・・・」と思いながら、「こんにちは」と声を出すと、奥のカーテンから人が出てきました。

K探偵社の彼は「ああ、すみません、うちがわかるようにドア開けといたんです。どうぞ。」とドアを閉めると、「私は、K探偵社のAと申します。ところで今日は浮気調査の写真撮影の件ということでよろしいでしょうか?」と、すぐに本題に入りました。

ユリさんは唐突さに驚きながら「はい。夫と相手の女性が写った写真がどうしても必要なのですが、夫の居場所がまったくわかりません。どうしたらよいでしょうか?」と、こちらもすぐに本題をぶつけます。

A氏は「奥さん、今の時代はGPSを使えば、たちどころに居場所がわかります。尾行もほとんど必要ありません。このGPS装置をレンタルでお貸ししますので、旦那さんが浮気に使う車に取り付けてください。説明書もお渡ししますので、取り付けは簡単ですよ。」と、GPS装置の入った箱を差し出したのです。

ユリさんは少し怖くなったので、「夫は外回り営業なので、休日に家族で出かけるとき以外は、常に会社の車に乗っています。たぶん浮気に使うのもその車です。会社の車に、その機械を付けてしまっても大丈夫なのでしょうか?」と聞きました。

するとA氏は「大丈夫です、写真さえ撮れたらバレないようにすぐ外せばいいんです。奥さんは何も悪いことしてないんですから、堂々としていてください。」と、自信たっぷりに答えたのです。

(会社名義の車にGPSを付けるのは違法行為です。この探偵は違法性について知らないまま指示を出したと思われます。)

最初は不安だった彼女も、「浮気調査のプロが言うのだから間違いない」と判断し、GPS装置をレンタルして家に戻りました。
そして早速その日の夜中、夫と子どもが寝ているスキに、夫の社用車のトランク下に説明書に沿ってGPSを取り付けたのです。

証拠写真が撮れた。しかし・・・

翌日からK社は、GPS装置の位置情報を使って夫の動きを追いました。
そして浮気相手の自宅マンションを突き止め、張り込みの末、何枚かの証拠写真を撮ったのです。

A氏からユリさんに電話が入り、「証拠写真が無事取れましたよ!GPS装置を取り外して、写真の受け取りと引き換えに返却してくださいね。」と指示されました。

その日の夜中、ユリさんはGPS装置を外そうとトランクを開けました。
ところが、付けるときは簡単だったのに、ピッタリと張り付いてなかなか取り外せません。

急がないと、まだ小さい子どもが目を覚まして泣いてしまいます。
焦るユリさんは、やっとのことで取り外しましたが、接着シールの跡だけは残ってしまいました。

翌日彼女はK社を訪れ、証拠写真を受け取り、GPS装置を返却し、支払いを済ませて依頼完了となりました。

「これで前進できる。」と嬉しくなったユリさんは、早速山川弁護士に電話をします。
「山川先生、証拠写真が撮れたので、これからについてご相談したいと思いまして・・・」

電話口で山川氏は「ずいぶん早く写真が撮れたのですね。多くの探偵を雇ったなら費用もかかったでしょうに。」と驚いている様子です。

それを聞いたユリさんは「先生、今はGPSがあるので、尾行なんてほとんどいらないらしいですよ。お陰でそんなに費用もかからず写真が撮れました。」と自信たっぷりに答えました。

すると電話口で沈黙が流れたのです。

「あれ?先生?」と声をかけると山川氏は静かに話し始めました。

「ユリさん。確かにGPS装置を使えば相手の居場所を瞬時に特定できますが、それは同時に違法性が絡んでくる危険なやり方でもあるのです。そのGPSは、具体的にどこに配置しましたか?」

ユリさんはドキッとします。「どこって・・・。私だってちゃんと確認しました。探偵さんが大丈夫だって言うので、夫がいつも乗る会社の車のトランクに付けたんです。」

すると驚くべき答えが山川氏から伝えられたのです。

「そうですか・・・。大変申し上げにくいのですが、恐らくその写真は不貞行為の証拠として使えませんね。他人名義の所有物にGPS装置を無断で付けることは、違法行為とみなされる可能性が高いんです。会社の名義という時点でアウトです。」

言葉を失っているユリさんに向け、彼は問いました。「GPS装置はもう、取り外しましたか?」

彼女は動揺しながらも「はい。でも、外すときにシールの跡が残ってしまったんです。キレイに取らなきゃいけないですよね。」と答えます。

それを聞いて山川氏は、穏やかに、しかしハッキリとこう告げました。

「そうですね、会社が異変に気付けば指摘される可能性もあります。もし今回の写真を証拠として使うと、最悪の場合、ユリさんが訴えられてしまう危険すらあるのです。再度、撮りなおす方がいいですね。法律に疎い素人探偵は安易にGPSを使って楽をしようとするので、気を付けた方がよいと思います。」

山川氏の言葉に、ユリさんはガックリしました。
安い探偵を選んだとはいえ、それなりには払ったのに、すべてが無駄になってしまったのです。

GPSを使用した浮気調査は危険

実は、GPSを使用した浮気調査は、当たり前のように出回っています。
浮気調査にGPSを積極的に使う業者には、「探偵業法で禁止されていないから」という言い分があるものと思われます。

確かに、探偵業法のなかに「GPS禁止」の条文はありません。
しかし、GPSの使用を認める条文や使用範囲を示した条文もまた、存在しないのです。

『よいとも、ダメとも示されていないGPSをどう考えるか』という部分ですが、GPS装置を無断で使うのは、他人のプライバシーに機械を使って勝手に乗り込む行為であることは確かです。

国民全員が平等にプライバシー権を持っています。
プライバシー権とは、「私生活をみだりに公開させないという法的保障ないし権利」のことを差します。

今回のケースのように、会社名義の車に取り付けたとなると、会社のプライバシー侵害行為にあたるだけでなく、取り付け・取り外しの際に車に傷がついた場合、器物損壊罪に発展する恐れもあるのです。

さらに、昨今のあおり運転事故以来、ドライブレコーダーを取り付ける車も増えており、24時間常時録画を設定している場合、GPSの取り付け過程もすべて映っている可能性すらあります。

また、車以外のGPSも同様に危険です。
現に、夫婦であっても相手のスマホを無断でロック解除し、GPSアプリをインストールすると「不正アクセス禁止法違反」になり、最悪の場合訴えられてしまうケースもあります。
(不正アクセス罪は3年以下の懲役または100万円以下の罰金ー同法第11条)

「相手が不貞行為という悪いことをしているのだから、それくらいしても罪ではないじゃないか。」と思ってしまう心情は重々理解できます。
不貞行為をはたらき、ご家族を苦しめる者はそれなりの責任を取るべきなのは間違いありません。

しかしだからこそ、被害者サイドは違法性がない状態で挑まなければならないのです。
相手に付け入るスキを与えず、正々堂々とこちらの言い分を通し、償わせようではありませんか。

少なくとも元々悪い「相手側」に逆に訴えられてしまうようなことだけは、何としても避けなくてはなりません。

ピアイオではGPSに頼らない浮気調査が当たり前

弊社ピアイオでは、GPSを使用せずとも長年の経験と技術で浮気調査が可能です。
そもそも弊社が創業した51年前(2024年現在)には、GPS自体この世に存在しませんでした。
その時代からずっと、浮気調査で実績をあげお引き合いをいただき、この世界で生き残ってきたのです。

GPSが民間利用されてまだ25年、身近になった年数だともっと短い歴史しかありません。
確かに、今やGPSは人々の暮らしに役立つ大歓迎の技術です。
しかしそれは、使い方を間違うと傷のもととなる諸刃の剣なのです。

少々泥臭いですが、「機械に頼りすぎるからこそ見えなくなる真実もある。」とピアイオは考えています。
弊社の探偵社員は、世間に完全に溶け込み、まるで風景と化して尾行を遂行します。
しかしその目は鋭く相手を射抜き、最小限の動きで確実に証拠を掴むのです。

浮気や不倫のハイタイムは夜中のため、夜を徹した張り込みになることもありますが、依頼者様の人生に深く関わる使命感を胸に任務にあたります。

なぜなら、我々が撮った写真一枚で、依頼者様の未来が大きく変わるからです。

その現場を見てきた我々にとって、真っ当な方法で証拠を手に入れることは、探偵業のプライドをかけた戦いと言ってもよいでしょう。

パートナーの不貞行為の証拠を確実に手に入れ、希望ある未来を築きたいと思われるなら、我々にピアイオにぜひともお任せください。
どこにも恥じない、圧倒的な証拠をお渡しいたします。

ピアイオへの相談だけならもちろん無料ですし、女性相談員があなたのご希望の場所まで参ります。
また、お電話でご予約いただいて、最寄りの事務所までお越しいただくのも大歓迎です。
大阪本社をはじめ、東京・横浜・名古屋にて、お待ちしております。

未来への扉を開くために、ぜひ我々を頼ってください。

専門家監修

この記事の著者:探偵社PIO 浮気・素行相談員 S.Y

浮気・素行・離婚関連の相談員プロフェッショナル。相談員歴8年。
年間400人以上もの相談を受けている。

株式会社ピ・アイ・オ

探偵社PIO編集部監修

本記事は探偵社PIOの編集部が企画・編集・監修を行いました。

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